工事なしで駐車場をつくる方法
自宅敷地内に駐車場をつくりたい。できれば見た目にもこだわりたいけど、予算がない……。そんな場合に役立つのがパーテーションです。少し工夫するだけで、大がかりな工事をすることなく見栄えのいい駐車場をつくることができます。これから駐車場をつくろうとお考えの方は、ぜひご参考にしてみてください。
駐車スペースの確保に最適なパーテーション
住まいと駐車スペースの間にパーテーションを設置してあるご家庭をよく目にしますが、ここで注意しなければならないのが「遮光性」です。背の高いパーテーションを設置すれば、視線を遮ってプライバシーを確保することはできます。しかし、光を遮って駐車場内が暗くなってしまいますので、防犯上も好ましくありません。
駐車場と建物の間にパーテーションを設置するなら、光を通す半透明の樹脂素材が適しています。また、自宅のエクステリアをナチュラルな雰囲気で統一したい方は、スチールのフレームに木材をスノコ状に並べたパーテーションがおすすめ。光と風が自然に通って、温かみのある駐車場をつくることができます。
隣の敷地と接するスペースを駐車場として使う場合、塀や生け垣で境界をつくるのは、大きな手間とコストがかかります。さらに、自治体によっては素材や高さなどに規定があるためデザインの制約を受けることも。パーテーションなら、デザインの制約を受けることなく敷地の境界線としての役割を果たします。自宅敷地内に数本の柱を立てればいいだけなので、手軽に駐車スペースと敷地の境界を確保できるでしょう。
建物から傘なしで歩いて行ける駐車場をつくる
パーテーションでつくる駐車場は、敷地に合わせてフレキシブルな設計ができることが魅力。建物の出入り口に沿って背の高いパーテーションを配置し、その上に屋根のついたパーキングスペースをつくれば、雨の日でも傘をささずに車の乗り降りができる駐車場が完成します。バイクや自転車を駐車する場合も、DIYなどの作業をする場合も、建物から出てすぐの場所に屋根付きの駐車場があると便利ですよ。
必要に応じて形が変化する駐車スペース
最近、屋外用のパーテーションと柱を組み合わせて、自由に駐車スペースをつくることができる製品が市販されています。こういった製品は、用途に応じて間仕切りをつくることができるほか、出入り口に折戸を付けることもできます。設置してからもレイアウトの変更ができるというフレキシブルな点と、シンプルでモダンな駐車場をつくることができる点も人気を呼んでいます。
この折戸式のパーテーションを駐車場と庭の間に設置すれば、来客用の駐車スペースを確保することもできます。普段はパーテーションを閉めてプライベート空間をつくり庭や子供の遊び場として使用して、来客時だけパーテーションを移動させもう一台のパーキングスペースをつくるという方法です。
このように、パーテーションはアイデア次第でライフスタイルごとに必要とされる駐車スペースづくりに役立ちます。これから家を新築またはリフォームして駐車場をつくる場合は、従来型のカーポートの形にとらわれずに、パーテーションを組み立ててつくるパーキングスペースも選択肢に加えてはいかがでしょうか。 |
